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PMP®試験は2026年7月に何が変わったか:新旧の試験内容の概要を比べる

PMP試験は2026年7月9日に新しい試験になりました。180問のまま、時間の表記は240分に、ビジネス環境の比率は8%から26%に。PMIの試験内容の概要(ECO)の新旧2つの版を読み比べ、タスクの数、問題の形式、受験資格の違いを表にしました。

PMP®試験は、2026年7月9日から新しい試験に切り替わりました。問題数は180問のままで、試験時間の表記が230分から240分に、ビジネス環境の領域の比率が8%から26%になっています。PMI(Project Management Institute)が公開している「試験内容の概要」(ECO:Examination Content Outline)の2021年1月版と2026年7月版を読み比べ、変わった点を表にしました。確認日はどれも2026年10月12日です。

※「PMP」「PMBOK」はProject Management Institute, Inc.の商標です。当サイトは、PMIと提携・公認の関係にありません。

2026年7月9日以降の日程の試験は、すべて新しい試験

PMIは、新しい試験を2026年7月9日に始め、この日以降の日程の試験はすべて新しい試験で行うとしています。採点の方法は変えていない、とも書かれています(PMIの新しい試験のページ)。

すでにPMPの認定を持っている人は、試験を受け直す必要がありません。更新の決まり(3年の間に60PDU)も同じです。受験資格・費用・更新は、PMP試験とIPAのプロジェクトマネージャ試験の違いにまとめています。古い教材で学習していた人に向けたPMIの説明は、このページの最後の節に書きました。

問題数は180問のまま。時間の表記は240分になり、採点されない問題が5問増えた

項目 2021年1月版 2026年7月版
問題数 180問 180問(同じ)
採点される問題 175問 170問
採点されない予備の問題 5問 10問
試験時間 230分 240分
休憩 10分を2回 10分を2回
休憩の位置 60問目のあとと、120問目のあと ケーススタディの部のあとと、独立した問題の部の中ほど

予備の問題は、将来の試験に使えるかを確かめるための問題で、得点に入りません。問題は、予備のものも含めて、試験の全体にランダムに置かれます。採点される問題は5問減りました。

試験時間は、ECOの表記では230分から240分になりました。どちらの版のECOも、この時間を180問に答える時間として書いています。一方、PMIの新しい試験のページは、240分を、10分の休憩2回を含む合計の時間として書いています。ECOとページで書き方が違うので、解答に使える時間が10分増えたのかどうかは、当サイトでは言い切れません。

休憩の位置は、新しい版ではケーススタディの部のあとが1回目です。問題の番号で位置を示していた古い版とは、書き方が違います。どちらの版でも、休憩に入ると、それより前の問題には戻れません。

領域の比率:ビジネス環境が8%から26%に

ECOは、出題の範囲を3つの領域に分け、領域ごとに問題の比率を決めています。

領域 2021年1月版 2026年7月版 差
人々 42% 33% −9ポイント
プロセス 50% 41% −9ポイント
ビジネス環境 8% 26% +18ポイント

比率が採点される問題に当てはまると仮定して掛けると、ビジネス環境は14問(175問×8%)から約44問(170問×26%)、人々は約74問から約56問、プロセスは約88問から約70問になります(当サイトの計算。PMIは領域ごとの問題数を公表していません)。

タスクは35から26に。ビジネス環境だけが4から8に増えた

ECOは、領域ごとに「タスク」(プロジェクト・マネジャーの責任)を挙げています。どの試験にも、各領域のすべてのタスクの問題が入ります(PMIの説明)。

領域 2021年1月版のタスク 2026年7月版のタスク
人々 14 8
プロセス 17 10
ビジネス環境 4 8
合計 35 26

2つの版のタスクを並べると、領域が変わった主題があります。当サイトが見つけた範囲では、移った先はビジネス環境が最も多くなっています。

主題(当サイトの言い方) 2021年1月版の領域 2026年7月版の領域
リスク プロセス ビジネス環境
変更の管理 プロセス ビジネス環境
ガバナンス プロセス ビジネス環境
課題への対応 プロセス ビジネス環境
障害を取り除く 人々 ビジネス環境
ベネフィットの確認と測定 ビジネス環境 プロセス
ステークホルダーの関与 プロセス 人々
コミュニケーション プロセス 人々

※この表は、当サイトが2つの版を読み比べた結果で、PMIが出した対応表ではありません。移った主題の一部だけを載せています。ステークホルダーに関するタスクは、古い版では人々の領域にもありました。タスクの全文は、PMIのECO(日本語版)で読めます。

古い版のビジネス環境のタスクは、コンプライアンスや組織の変化など4つでした。新しい版では、ここにリスクや変更の管理が加わっています。比率は8%から26%へ3倍あまりになりましたが、増えた分には、古い版でプロセスや人々の領域にあった主題が含まれます(当サイトの見方)。

予測型の比率は、およそ半分から約40%に

開発アプローチ 2021年1月版 2026年7月版
予測型 およそ半分 約40%
アジャイル・ハイブリッド およそ半分 約60%(適応/アジャイル型とハイブリッド型に分かれる)

どちらの版も、3つのアプローチは特定の領域やタスクに限らず、3つの領域の全体に出るとしています。問題の正確な数は試験のフォームによって変わる、とも書かれています。

AIと持続可能性:タスクの例に出てくるのは持続可能性だけ

PMIの新しい試験のページには、AI、持続可能性、ステークホルダーの関与を場面設定に加えた、とあります。ECOのはじめにも、AIと持続可能性が、これまでの試験で取り上げていなかった傾向として挙がっています。

2026年7月版の領域・タスクと、その下の作業の例を当サイトが検索したところ、「持続可能性」は4か所に出てきました(プロセスに2か所、ビジネス環境に2か所)。「AI」「人工知能」の語は、はじめにの1か所だけで(謝辞にある資格名の中の文字は除く)、タスクと作業の例には出てきません。2021年1月版には、どちらの語もありません。AIが試験でどう問われるかは、ECOの文面からは読み取れません。

問題の形式:ケースと図表の問題に「新」の印

2026年7月版は、問題の形式を8つ挙げています(下の表では、マッチングの2つを1行にまとめました)。このうち2つに「新」の印があります。

形式 内容 受けられる方式
ケースまたはシナリオ(新) 1つの場面の説明を読み、それにもとづく一連の問題に答える。グラフや図が付くことがある すべて
グラフィックベース(新) 図・グラフ・画像を読み取って答える すべて
単一回答 選択肢から1つ選ぶ すべて
複数回答 選択肢から複数選ぶ すべて
マッチング、強化されたマッチング 項目を対応づける。ドラッグ・アンド・ドロップを使う CBTだけ
ポイント・アンド・クリック 画像の中の正しい場所を選ぶ CBTだけ
プルダウン・リスト リストから選ぶ CBTだけ

「CBTだけ」は、ECOがCBT(コンピューター・ベース試験)でのみ使えるとしている形式です。「すべて」は、ECOがどの受験形態でも使えるとしている形式です。ECOは、会場での試験として、CBTと紙の試験(PBT)を挙げています。オンラインで受ける試験(オンライン監督試験)は、ECOでは会場での試験と別の項目になっています。「CBTだけ」の形式がオンラインの試験でも使えるかは、ECOには書かれていません。

2021年1月版は、問題の形式を文書の中に並べず、PMIのウェブページを見るよう案内していました。古い試験にどの形式があったかは、この2つの文書からは比べられません。

受験資格:経験を数える期間が8年から10年に、学歴の区分が3つから4つに

項目 2021年1月版 2026年7月版
経験を数える期間 申請の前の8年 申請の前の10年
学歴の区分 3つ 4つ
高校卒業など 60か月 60か月
準学士など(短期の高等教育) 高校卒業と同じ区分(60か月) 48か月
学士以上 36か月 36か月
PMIのGAC認定プログラムの学位 24か月 24か月
研修 35時間 35時間

月数は、プロジェクトをリードした経験の、重複しない期間です。2つのプロジェクトを同じ月に担当しても、1か月と数えます。

研修について、2026年7月版は「書籍と模擬試験のみでは、適格な商業トレーニングとしては認められません」と書いています。自分のペースで進めるオンデマンドの講座は、修了時の評価が付いたものが対象です。CAPM®の認定を持っている人は、35時間の記録が免除されます。

2026年12月1日から、ライブ形式の研修は提供元が限られる予定

PMIは、2026年12月1日から、講師が教えるライブ形式の研修(対面・オンライン)を、次の提供元のものに限る予定としています。2026年7月版のECOは、研修を特定の形式や提供元に限らないと書いており、この変更はまだ反映されていません。

  • PMI認定トレーニング・パートナー(ATP)
  • 中国の登録教育プロバイダー(REP)
  • 対象となる、認定を受けた学術プログラム(PMIのGAC認定プログラムを含む)

2026年12月1日より前に終えた研修は、今の決まりのまま有効です。オンデマンドの講座には、提供元の限定はありません(PMIの新しい試験のページ)。

変わっていないこと

  • 問題数(180問)と、休憩の回数(10分を2回)
  • 採点の方法(PMIの説明)
  • 受験できる回数:受験資格のある1年の間に3回まで。3回とも合格しなかったときは、最後の受験から1年待って申請し直す
  • テストセンターとオンラインのどちらでも受けられること
  • 日本語で受けられること(PMI日本支部「PMP資格について」)
  • 認定の更新:3年ごとに60PDU

古い試験の教材で勉強していた人へのPMIの説明

PMIは、古い教材で学習を進めている人に向けて、試験の中心になる原則と考え方は変わっていないので、そのまま続けてよいと説明しています。PMIから買った古い版のeラーニングと試験準備のツールが使えるのは、2026年12月31日までです。

ECOには、PMP試験は「単一のテキストに準拠したものではなく、特定の参考書だけで対策できるものでもありません」とあります。参考資料の1つであるPMBOK®ガイドの版の違いは、PMBOK®ガイド第7版と第8版の違いに分けて書きました。

このページの更新履歴

  • 2026年10月12日: 公開

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