ITパスポート
新しいITパスポート試験のサンプル問題4問の解説
IPAが公表した、新試験制度のITパスポート試験のサンプル問題4問(マインド・スタンス、データマネジメント、情報倫理・AI倫理)を、スマホで1問ずつ解けます。新しく加わる分野ごとに、答えを決める手がかりをまとめました。直近の合格率も載せています。
問題の一覧
4問の分野と、答えを決める手がかり
IPAが公表したサンプル問題は4問で、どれも新ITパスポートで加わる、または強化される分野から出ています。4問とも、今のITパスポートと同じ四択です。
| 問 | 分野 | 答えを決める手がかり |
|---|---|---|
| 問1 | マインド・スタンス | 問題文のチームの方針に沿って、自分から動く選択肢か |
| 問2 | データマネジメント | 問題が部門の間で起きているか(サイロ化) |
| 問3 | データマネジメント | 選択肢が値なのか、値の説明なのか(メタデータ) |
| 問4 | 情報倫理・AI倫理 | 入力の側(契約・個人情報)と出力の側(誤り)の両方を見る |
マインド・スタンス:知識ではなく、行動を選ぶ
問1のマインド・スタンス分野は、新しく加わる分野です。用語を知っているかより、変化の大きい状況で「どう動くか」を問います。問題文に組織の方針が書かれていて、それに沿う行動を選ぶ形なので、方針の文を先に読み、「待つ」「任せる」で終わる選択肢を外すと速く解けます。
データマネジメント:似た「困ったこと」を見分ける
問2・問3は、選択肢がどれもデータの扱いで起きる問題や、データに関係する情報になっていて、そのうち1つが問われた用語に当たります。サイロ化、データ品質、データライフサイクル、メタデータなどの用語を、「どこで起きる問題か」「値か説明か」の区別と一緒に覚えておくと選べます。同じ分野は、データマネジメント試験(仮称)でより深く問われます。
情報倫理・AI倫理:生成AIは入力と出力の両方に注意
問4は、生成AIサービスを業務で使うときの留意点を、契約・個人情報・出力の誤りの3つの面から問う問題です。シラバス案(Ver.0.1)でも、AIのリスク、守秘契約、第三者提供は別々の分野に挙がっていますが、問題では1つの場面にまとめて出ています。
試験の構成と時間配分
IPAの公表(2026年3月31日の検討状況)では、新しいITパスポート試験は、試験時間が120分、出題数が100問です。出題分野は、今の「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」から、「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に再整理されます。DXで求められるマインド・スタンスと、データマネジメントの基礎が新しく加わり、AI時代に対応したセキュリティ・倫理の出題が強化されるとされています。
ここからは当サイトの推測です。120分で100問なので、1問あたりの時間は1分強です。サンプルの4問は、どれも1〜2分で解けました。問4のように記述が3つある組合せ問題は少し時間がかかるので、短い問題で時間を浮かせておくと落ち着いて解けます。
ITパスポート試験の概要と合格率
| 項目 | IPAの公表による |
|---|---|
| 実施時期 | 内容変更後の試験は2027年度春頃に開始の予定。これまでと同様に通年で実施の予定 |
| 方式 | CBT方式の予定 |
| 時間と問題数 | 120分・100問 |
| 合格率 | 内容変更後の試験は未発表(2026年10月4日確認)。今のITパスポートは令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の累計で48.6%(受験者271,352人、合格者132,012人。IPA「令和7年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について」、公開2026年4月21日、2026年10月4日確認)。出題分野が再整理されるので、新ITパスポートの目安にはならない(当サイトの見方) |
| 受験料 | 内容変更後の試験は未発表(2026年10月4日確認) |
| 学習の進め方 | 学習計画を見る |
- シラバス案は Ver.0.1(2026年8月31日掲載)が公開されています。
- IPAによると、サンプル問題は新しい出題分野と出題形式のイメージを共有するためのもので、実際の試験と同様の問題作成やチェックのプロセスを経たものではありません。
日付や試験の構成は、IPAの発表で変わることがあります。受験を決める前に、IPAの最新の発表で確かめてください。今のITパスポートから新ITパスポートへの切り替えについては、移行ガイドにまとめています。今のITパスポートの申込みの手順、受験手数料、合格発表の時期は「今のITパスポートの受け方」にあります。今の試験で受けるか新しい試験を待つかの判断と、学習の進め方は「ITパスポートの学習計画」にまとめています。今のシラバスとシラバス案の違いは「新旧シラバスの対照」で、講座と教材の選び方は「ITパスポートの講座・教材」で比べています。今の試験の公開問題で練習したいときは、令和7年度の問題を分野ごとにまとめた「企業活動・法務・サービス運用の12問」「情報セキュリティの11問」「AI・データ活用の7問」を使えます。
参考にした資料
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
- ITパスポート試験 サンプル問題(解答例を含む)(掲載)(確認)
- 新試験制度のサンプル問題について(掲載)(確認)
- 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(掲載)(確認)
- 新試験制度のシラバス案について(掲載)(確認)
- 令和7年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について(掲載)(確認)