ITパスポート
ITパスポート試験の学習計画:今の試験で受けるか、新しい試験を待つか
ITパスポート試験は2027年度春頃に内容が変わる予定です。今の試験で受けるか新しい試験を待つかの判断の目安と、それぞれの学習の進め方、新しく加わる分野の対策を、IPAの公表内容をもとにまとめました。
判断の目安:2026年12月27日までに受けられるなら今の試験、間に合わないなら新しい試験に合わせる
IPAの公表では、今の試験制度は2026年度の試験の実施をもって終了する予定で、内容を変えた新しいITパスポート試験は2027年度春頃に始まる予定です。今の試験のCBT方式は2026年12月28日以降に休止する予定で、9月28日以降に申し込む場合、選べる試験日は2026年12月27日までです。2027年1月以降の試験の実施は「2026年秋頃に」知らせるとされていて、新しい試験の具体的な開始日とあわせて、2026年10月9日の時点では公表されていません。
そのため、受ける時期で次のように考えるのが現実的です(当サイトの見方です)。
今の試験で受けるか、新しい試験に合わせるか
受験日を、2026年12月27日までに取れる?
2026年12月27日までに受験できるなら、今の試験に向けて学習し、早めに受けるのがおすすめです。今のシラバス(Ver.6.5)に合わせた問題集や講座がそろっているからです。
受験が2026年12月28日以降になるなら、新しい試験に合わせて学習します。2027年1月以降に今の試験を受けられるかは、IPAの秋の発表で確かめてください。出題分野が再整理され、新しい分野が加わるためです。
どちらになるか分からないなら、共通する部分から始め、新しい分野を後から足します。経営・IT・セキュリティの基礎は、どちらの試験でも問われます。
休止の直前は、申込みが集中して希望の日時の会場が取りにくくなる可能性があります(当サイトの推測)。今の試験で受けるつもりなら、余裕をもって日程を決めておくのが安全です。
今の試験の申込み:12月27日の回に間に合う締切は、支払い方法で変わる
12月27日の回に間に合う最後の申込みは、クレジットカードかバウチャーで払うなら12月26日の11:59、コンビニで払うなら12月22日です(ITパスポート試験「受験申込手順」の規則から当サイトが計算)。どちらも、12月27日に試験を開催していて空席がある会場の場合です。会場によっては、12月27日より前に試験を休止する場合があります(IPA「CBT方式で実施する…2026年5月以降の試験実施について」)。
受験手数料は7,500円(消費税込み)で、申込み後のキャンセルと返還はできません(ITパスポート試験「受験要領」、よくある質問)。支払い方法ごとの予約できる日、コンビニ払いの支払期限、申込み後の変更の期限、不合格のあとの受け直し、当日の持ち物、合格発表と合格証書の時期は、今のITパスポートの受け方にまとめています。
今の試験と新しい試験の違い
| 項目 | 今の試験(IPAの試験内容のページ) | 新しい試験(IPAの公表内容) |
|---|---|---|
| 試験時間・出題数 | 120分・100問(四肢択一式) | 120分・100問 |
| 出題分野 | ストラテジ系35問程度、マネジメント系20問程度、テクノロジ系45問程度 | 「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に再整理。分野ごとの問題数は未発表 |
| 新しく加わる内容 | — | DXで求められるマインド・スタンス、データマネジメントの基礎。AI時代に対応したセキュリティ・倫理の出題を強化 |
| 合格基準 | 総合評価点600点以上、かつ分野別評価点がそれぞれ300点以上(1,000点満点) | 未発表 |
| 合格率 | 48.6%(令和7年度=2025年4月〜2026年3月の累計。受験者271,352人、合格者132,012人) | 未発表(2026年10月3日確認) |
| 実施方式 | CBT方式、年間を通じて随時 | CBT方式、通年で実施する予定 |
| シラバス | Ver.6.5(2026年1月8日掲載) | シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日掲載) |
今の試験の合格率は、IPA「令和7年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について」(公開2026年4月21日、2026年10月3日確認)によります。新しい試験は出題分野が再整理されるので、この値を新しい試験の目安にはできません。最新の数字はITパスポートの早見表にまとめています。
新しい試験の合格基準や分野別の問題数が分からないうちは、「どの分野も極端に苦手を残さない」ことを目標にしておくのが無難です。今の試験の分野別評価点のように、分野ごとの足切りが設けられる可能性があるためです(当サイトの推測)。
今の試験を受ける人の進め方
1日30〜60分の学習で、6〜8週間を目安にした例です(当サイトの推測。ITの実務経験がある人は短く、初めての人は長めに見てください)。
| 週 | やること |
|---|---|
| 1〜2週 | テクノロジ系(45問程度で最も多い)。コンピュータの仕組み、ネットワーク、データベース、セキュリティの用語を、問題を解きながら覚える |
| 3〜4週 | ストラテジ系。経営戦略、マーケティング、財務、法務。用語の暗記より、問題文の場面から「どの考え方か」を当てる練習 |
| 5週 | マネジメント系。プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査 |
| 6〜8週 | 過去問題を時間を計って解く。間違えた分野に戻る。100問を120分で解く感覚をつかむ |
無料のIPAの過去問題と、通信講座の料金・中身の比較は「ITパスポートの講座・教材」にまとめています。
新しい試験を受ける人の進め方
今の試験と共通する部分(経営・IT・セキュリティの基礎)は、上の進め方がそのまま使えます。そのうえで、新しく加わる2つの分野(マインド・スタンス、データマネジメント)と、出題が強化される情報倫理・AI倫理を足します。IPAが公表したサンプル問題4問は、ちょうどこの分野から出ています。
マインド・スタンスは、知識より「どう動くか」を問う分野です。サンプル問1のように、問題文に書かれた組織の方針に沿って、自分から小さく試す行動を選びます。考え方はアジャイルな進め方にまとめています。
データマネジメントでは、サイロ化、データ品質、メタデータ、データライフサイクルなどの用語を、起きる場所や「値か説明か」で区別します。サンプル問2・問3と、メタデータ・データガバナンスとデータ品質の記事が入口になります。
情報倫理・AI倫理では、生成AIの利用の留意点を、入力(機密情報、個人情報)と出力(誤り、偏り)に分けて押さえます。サンプル問4と生成AIの業務利用の記事を参照してください。
新しい分野は、サンプル問題が4問しかなく、当サイトの見方では、市販の教材もこれから出そろう段階です。シラバス案の用語例(マインド・スタンスの行動例、データマネジメントやAI倫理の用語)に目を通し、用語ごとに「何を指すか」を1行で言えるようにしておくと、問題の形が変わっても対応できます。
今の教材のどの章が新しい試験でも使えるかは「新旧シラバスの対照」で整理しています。
ITパスポートの次に進むなら
新しい制度では、データマネジメント試験(仮称)が、ITパスポート試験の次のステップの試験として位置づけられています。開始は2027年度夏頃から秋頃の予定です。新ITパスポートでデータマネジメントの用語を押さえておくと、その知識がそのまま土台になります。データマネジメント試験のサンプル問題も、ITパスポートの後に解いてみてください。情報セキュリティマネジメント試験を次に考えている人向けに、範囲の重なりと申込みの決まりの違いを「ITパスポートとSGの違い」で比べています。
日付や試験の内容は、IPAの発表で変わることがあります。受験を決める前に、IPAの最新の発表で確かめてください。今の試験から新しい試験への切り替えの日程は、移行ガイドで追っています。
参考にした資料(9件)
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
残りの6件を開く
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
- ITパスポート試験 シラバス(案) Ver.0.1(掲載)(確認)
- ITパスポート試験 サンプル問題(解答例を含む)(掲載)(確認)
- 令和7年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について(掲載)(確認)
- ITパスポート試験 受験申込手順(確認)
- ITパスポート試験 受験要領(確認)
- ITパスポート試験 よくある質問(確認)