PD試験 データ・AI
プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称)の公表状況と出題範囲
PD試験(仮称)データ・AI区分のシラバス案とサンプル問題は、2026年10月3日の時点でIPAが「準備中」としています。IPAが公表済みの試験の構成と科目Bの出題範囲を整理し、重なる論点を扱うデータマネジメント試験の解説へ案内します。
シラバス案もサンプル問題も、まだ公表されていない
プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称)は、PD試験(仮称)の3つの区分のうち、シラバス案とサンプル問題がまだ出ていない区分です。IPAの「新試験制度のシラバス案について」(最終更新2026年9月30日)と「新試験制度のサンプル問題について」(最終更新2026年8月31日)のどちらでも、データ・AI区分の欄は「準備中」となっています(2026年10月3日に確認)。
| 公表物 | マネジメント区分 | データ・AI区分 | システム区分 |
|---|---|---|---|
| シラバス案 | Ver.0.2(2026年7月31日更新) | 準備中 | Ver.0.2(2026年7月31日更新) |
| 科目Bのサンプル問題 | 4問(2026年8月31日掲載) | 準備中 | 6問(2026年8月31日掲載) |
| 科目A-1(共通知識)のシラバス案 | 3区分と情報処理安全確保支援士試験で共通。Ver.0.1(2026年9月30日掲載) | 同左 | 同左 |
科目A-1は3区分で共通なので、データ・AI区分の受験を考えている人も、共通知識のシラバス案はすでに読めます。区分ごとの専門知識(科目A-2)と技能(科目B)の細目が、まだ出ていない状態です。
IPAが公表している試験の構成
2026年3月31日の「見直しの検討状況」で、IPAはデータ・AI区分を、組織やビジネスのデータドリブンな活動を支える基盤を構築してデータを整備する専門的な知識と技能を評価する試験としています。構成はほかの2区分と同じです。
| 科目 | 試験時間 | 出題数 |
|---|---|---|
| 科目A-1 | 90分 | 60問 |
| 科目A-2と科目B | 合わせて120分 | 科目A-2が23問、科目Bが12問 |
開始時期は「2027年度夏頃から秋頃」の予定で、CBT方式で行う予定です。実施時期と期間の詳細は検討中とされています。
科目Bの出題範囲は4つの分野
同じ日に公表された「出題範囲等の改定案(Ver.1.0)」には、データ・AI区分の科目B(技能)の出題範囲が、次の4つの分野で示されています。表の右の列は、各分野の主な内容を当サイトで短くまとめたものです。
| 分野 | 主な内容(当サイトの要約) |
|---|---|
| 1データマネジメント | データ戦略・データガバナンスに基づく方針の策定、データ定義の標準化などのルールづくり、メタデータとデータ品質の評価と改善、データのトラスト管理 |
| 2データ・AIの活用 | 分析の目的と進め方の設計、集計・可視化・レポート、統計や機械学習による分析、生成AI技術(RAG、AIエージェントなど)の適用、AI倫理 |
| 3データエンジニアリング | 対象データの分析(正規化など)、概念・論理・物理のデータモデル、データの統合・変換、データ基盤とデータパイプラインの設計・構築・運用 |
| 4データ処理とアルゴリズム | データのCRUD操作、データ構造とアルゴリズムのプログラミング |
改定案の注記では、データの操作はSQL、プログラム言語は擬似言語を扱うとされています。シラバス案が出ると、この4分野が中項目・小項目に分かれ、技能の例が付く見込みです(マネジメント区分とシステム区分のシラバス案がその形になっているため。当サイトの推測)。
重なる論点は、データマネジメント試験の解説で読める
分野1のデータマネジメントは、新設のデータマネジメント試験(仮称)と主題が重なります。データマネジメント試験は、IPAがITパスポート試験の次のステップに位置づける、主にビジネス部門向けの試験です。データ・AI区分は、同じ主題を基盤の構築とデータの整備の側から、専門的な水準で問う区分という位置づけです。問われる水準は違いますが、データの責任の所在、メタデータ、データ品質といった論点は共通しています。
- データマネジメント試験(仮称)サンプル問題5問の解説
- 科目B問1責任の所在:データ活用ルールを、品質問題の報告・暫定対応・恒久対策の場面に当てはめる問題
- 科目B問2結合キー:データカタログと実データのサンプルから、顧客データを結合するキーを選ぶ問題
試験をまたぐ論点は、共通論点のページにまとめています。
- データガバナンスとデータ品質:分野1のデータガバナンス、データ品質の評価と改善に当たる論点
- メタデータ:分野1のメタデータの整備状況の評価に当たる論点
- 生成AIの業務利用:分野2の生成AI技術の適用とAI倫理に関係する論点
分野3(データエンジニアリング)と分野4(データ処理とアルゴリズム)に当たる解説は、当サイトにはまだありません。
データ・AI区分の概要と合格率
| 項目 | IPAの公表による |
|---|---|
| 実施時期 | 2027年度夏頃から秋頃に開始の予定。実施時期と期間の詳細は検討中 |
| 方式 | CBT方式の予定 |
| 時間と問題数 | 科目A-1 90分・60問、科目A-2と科目B合わせて120分(科目A-2 23問、科目B 12問) |
| 合格率 | 未発表(2026年10月4日確認) |
| 受験料 | 未発表(2026年10月4日確認) |
| 学習の進め方 | 学習計画を見る(データ・AI区分の学習計画はまだなく、試験別の一覧へ) |
- PD試験(仮称)は、現在の応用情報技術者試験と高度試験を大くくりにして再編した新しい試験で、マネジメント、データ・AI、システムの3区分があります。
- IPAは、新試験のシラバス案とサンプル問題を、準備が整ったものから順次掲載し、2026年度夏頃を目途に一通り掲載するとしています。データ・AI区分は、2026年10月3日の時点でまだ掲載されていません。
日付や試験の構成は、IPAの発表で変わることがあります。受験を決める前に、IPAの最新の発表で確かめてください。
参考にした資料
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)(確認)