情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士試験 新制度の科目B サンプル問題2問の解説
IPA が公表した情報処理安全確保支援士試験の新制度(2027年度から)の科目B サンプル問題2問(1問1答・1問3答)の解説の一覧です。問題の型ごとの解き方の要点と、科目B 120分・12問の時間配分の考え方をまとめました。直近の合格率も載せています。
問題の一覧
2問の型と、答えを決める手がかり
IPA が公表した新制度の科目B のサンプル問題は2問で、1問1答の形と1問3答の形が1問ずつです。2026年10月3日の時点で、科目A-1・科目A-2 のサンプル問題は公表されていません。
| 問 | 形 | 型 | 答えを決める手がかり |
|---|---|---|---|
| 問1 情報資産台帳 | 1問1答 | 規程の当てはめ | 表1 の管理部署・重要度の定義と、注記の「全て同じ」 |
| 問2 セッション固定化 | 1問3答 | 診断結果の読み取り | 表B でログインの前後の sessionID が同じこと |
1問1答:定義の1語で選択肢を半分にする
問1は、3つの質問への回答の組合せを8個から選ぶ問題です。表1 の「最大値」「情報資産を管理する部署」と、注記の「全て同じ」の3か所だけで答えが決まります。組合せの問題は、確実に決まる質問から先に決めると、解答群が 8 → 4 → 2 → 1 と減っていきます。
1問3答:最初の設問で原因をつかむと、残りが続けて決まる
問2は、本文と図を共有する3つの設問が、すべて必須解答です。設問1 で「どの遷移で ID が変わらないのが問題か」を決めると、設問2(攻撃者が何を待つか)と設問3(どう直すか)は、同じ理解から続けて答えられます。逆に、設問1 で原因を取り違えると、3つとも落とすおそれがあります。
試験全体の時間配分
IPA の公表(2026年3月31日の検討状況)では、新制度の情報処理安全確保支援士試験は次の構成です。
| 科目 | 試験時間 | 出題数 |
|---|---|---|
| 科目A-1 | 45分 | 30問 |
| 科目A-2 | 35分 | 25問 |
| 科目B | 120分 | 12問(1問1答が8問、1問3答が4問) |
科目B の内訳は、サンプル問題の冒頭の「予定」の記載によります。
ここからは当サイトの推測です。科目B は独立した120分なので、12問で割ると1問10分ですが、形によって重さが違います。サンプルを解いた限りでは、1問1答は5分ほど、1問3答は15分ほどでした。8問×5分と4問×15分で合わせて100分になり、見直しに20分ほど残る計算です。1問3答は本文の図表が多いので、設問を先に読んで、確かめる表を決めてから本文に入ると時間を抑えられます。
情報処理安全確保支援士試験の概要と合格率
科目の名前は、2026年度に行う今の制度の試験も、2027年度からの新制度も同じ「科目A-1・科目A-2・科目B」ですが、時間と問題数は違います。2026年度の申込みと日程は「2026年度 SC の申込と日程」にまとめています。
| 項目 | 2026年度(今の制度) | 新制度(2027年度から予定) |
|---|---|---|
| 日程 | 申込は前期 2026年10/6〜10/24、後期 2027年1/27〜2/27。今の制度はこの年度で終了の予定 | 2027年度夏頃から秋頃に開始の予定 |
| 方式 | CBT 方式 | CBT 方式の予定 |
| 時間と問題数 | 科目A-1 50分・30問、科目A-2 40分・25問、科目B 150分・記述式(4問から2問) | 科目A-1 45分・30問、科目A-2 35分・25問、科目B 120分・12問 |
| 合格率 | 令和7年度秋期は22.3%(受験者18,816人、合格者4,199人。IPA の合格発表、公開 2025年12月25日、2026年10月7日確認) | 未発表(2026年10月7日確認)。科目B の形が変わるので、今の制度の値は目安にならない(当サイトの見方) |
| 受験料 | 7,500円(非課税) | 未発表(2026年10月7日確認) |
| 学習の進め方 | 学習計画を見る(SC の学習計画はまだなく、試験別の一覧へ) | 同左 |
- 新制度では、科目A の出題範囲の体系の変更、科目B の出題範囲の一部変更(マネジメント分野の強化など)、試験時間と科目B の出題形式の変更が行われるとされています。
- シラバス案は Ver.0.1(2026年8月31日掲載)が公開されています。科目A-1 は、PD試験(仮称)と共通の「共通知識」のシラバス案 Ver.0.1(2026年9月30日掲載)が別にあります。今のシラバスとの違いは「SC の新シラバス案」で比べています。
- IPA によると、サンプル問題は新しい出題分野と出題形式のイメージを共有するためのもので、実際の試験と同様の問題作成やチェックのプロセスを経たものではありません。
- 新制度の SC の合格率は未発表です(2026年10月7日確認)。今の SC の直近の実施回(令和7年度秋期、2025年10月12日に紙の試験で実施)の合格率は22.3%(受験者18,816人、合格者4,199人)です(IPA「令和7年度秋期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について」、公開 2025年12月25日)。科目B の形が変わるので、この値は新制度の目安にはなりません(当サイトの見方)。
SC の科目B と同じ日に公表された、PD試験(仮称)システム区分の科目B のサンプル問題は、システム区分のサンプル問題6問にまとめています。どちらも、図表と本文を照らし合わせて答えを決める長文の問題です。
日付や試験の構成は、IPA の発表で変わることがあります。受験を決める前に、IPA の最新の発表で確かめてください。
参考にした資料(9件)
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
- 情報処理安全確保支援士試験 科目B のサンプル問題(解答例・出題趣旨を含む)(掲載)(確認)
- 新試験制度のサンプル問題について(掲載)(確認)
- 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(掲載)(確認)
残りの6件を開く
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)