IT資格マップ

ITIL 4 FoundationとITIL (Version 5)の試験の概要:終了予定・受験料・更新

ITIL 4の全モジュールは2027年12月31日に終える計画で、そのあとの認定の扱いは公式に記載がありません。Foundationの金額・研修・更新の3つの方法を、PeopleCertの公式ページで確かめました。

ITIL®は、PeopleCertが実施するITサービスマネジメントの資格です。入口は、ITIL 4 Foundation、ITIL Foundation (Version 5)、ITIL 4の認定を持つ人向けのITIL Foundation Bridge (Version 5)の3つです。ITIL 4 FoundationとITIL Foundation (Version 5)のページには前提の認定を書く欄がなく、Bridgeは、ITIL 4の認定を持っていることが前提になります。有効期限は3年です。PeopleCertのFAQは、ITIL 4の全モジュールを2027年12月31日に終える計画だとしています。ITIL 4 Foundationを持つ人は、Foundationを取り直さなくてもITIL (Version 5)の上位に進めます。2027年12月31日のあとにITIL 4の認定そのものがどう扱われるかは、公式に記載が見当たりません。研修は、ITIL Foundation (Version 5)では任意と明記されていますが、ITIL 4 Foundationには任意との明記がありません。確認日はどれも2026年10月13日です。

※ITIL®はPeopleCertグループの登録商標です。当サイトはPeopleCertと提携・公認の関係にありません。

ITIL 4とITIL (Version 5)の資格を、1枚の図にまとめました。札の2行目は、問題数と時間、受験料、有効期限です。

ITILの資格マップ2026。ITIL 4 Foundationと、ITIL (Version 5)のFoundation・Bridge・上位のモジュール・称号を並べた図。内容はこのページの表と本文に文字でも載せています

図を押すと、大きな画像が開きます。図の内容は、このページの表と本文に文字でも載せています。

ITIL 4は2027年12月31日に終える計画:記載のないこと

次の表は、ITIL 4と関連する試験の終了について、PeopleCertのFAQが書いている内容です。

事項 記載の内容
ITIL 4の全モジュール 2027年12月31日に終える計画。ITIL 4のバウチャーの有効期限は未発表
ITIL Foundation Bridge (Version 5) 2027年12月31日が最終の終了日の予定。Bridgeのバウチャーの有効期限は未発表
ITIL Managing Professional Transition (Version 5) 2026年10月13日の時点で、終了や提供の制限の計画はない
ITIL 4とITIL (Version 5)の並行 移行を円滑にするため、一定の期間は並行して提供する
ITIL 4の認定の位置づけ ITIL (Version 5)の上位モジュールの前提として認められる

終了の計画は、FAQの原文で「The current plan is to sunset all ITIL 4 modules on 31 December 2027.」と書かれています(PeopleCertのFAQ)。確定した日付とは書かれていません。2026年10月13日の時点で、ITIL 4とITIL (Version 5)の両方がPeopleCertのホームと資格の一覧に出ていて、どちらも購入できます。

次の点は、公式ページに記載が見当たりません(2026年10月13日確認):2027年12月31日のあとのITIL 4の認定の扱い、2027年12月31日のあとに使える更新の方法、並行して提供する期間の長さと終わる日、ITIL 4の認定が前提として認められる期間の終わり、期限の日付の数え方の細目。

認定日から期限までの計算(例)

次の表は、認定日から更新の期限と終了予定日までの日数を出す計算です。例として、2026年12月1日にITIL 4 Foundationに認定された場合を置きました。自分の認定日に当てはめるときは、「認定日」の行を自分の日付に替え、式の列のとおりに引いてください。

項目 例の日付・日数 式(当サイトの計算)
認定日(例) 2026年12月1日 なし
更新の期限 2029年12月1日 認定日の3年後
終了予定日まで 395日 2027年12月31日-認定日
終了予定日から期限まで 701日 更新の期限-2027年12月31日

例の更新の期限は、ITIL 4の終了予定日のあとに来ます。PeopleCertは、期限を最初に認定された日から3年と書いています。ITIL Foundation (Version 5)に同じ日に認定された場合も、期限は2029年12月1日です。公式が挙げる更新の方法は3つで、有効期限と更新の表に並べました。

ITILの資格の体系:入口はFoundation、上位は名前と区分だけ

次の表は、ITIL 4とITIL (Version 5)の資格の名前を、区分ごとに並べたものです。

区分 ITIL 4 ITIL (Version 5)
入口 ITIL 4 Foundation ITIL Foundation (Version 5)、ITIL Foundation Bridge (Version 5)
拡張・上位 Specialist、Strategist: Direct, Plan and Improve、Leader: Digital & IT Strategy、Practitioner ITIL AI Governance、Product、Service、Experience、Strategy、Transformation(各Version 5)、Practice Managerの3つのバンドル
移行用 なし ITIL Managing Professional Transition (Version 5)
称号 Practice Manager、Managing Professional、Strategic Leader、Master 同じ名前の4つ

ITIL 4の拡張モジュールは、ITIL (Version 5)の資格の体系に含まれません。Practice Managerの3つのバンドルは、Monitor, Support and Fulfil、Plan, Implement and Control、Collaborate, Assure and Improveです。FAQは、3つのバンドルの試験の形式を確定中で、Open bookを予定していると書いています。詳細は各モジュールの開始に合わせて知らせるとあり、2026年10月13日の時点で、資格の一覧に購入の選択肢はありません。

ITIL Managing Professional Transition (Version 5)は、コース、2試験、eBook、Learning Resource Kitからなります。資格の一覧に表示される「155,125円から」は、再受験専用のセット(研修は認定を受けた研修機関か公式のeLearningが必要との注記つき)の金額です。個別のページでは、eLearningが242,581円、eLearning+が274,151円で、どちらも税込と表示されています。

「入口」は当サイトの分け方です。PeopleCertの資格の一覧で「Start here」と表示されるのは、ここに挙げた3つにITIL AI Governance (Version 5)を加えた4つです。AI Governanceは、FAQが前提は不要と書き、拡張モジュールで称号には結び付かないとしています。

ITIL (Version 5)の称号は、試験ではなく、モジュールの組み合わせで決まります。Transformationは1回取れば足り、全称号に数えられます。次の表は、称号ごとに必要なモジュールと、その数を示します。

称号 必要なモジュール 数
Practice Manager Foundation、バンドル1つ、Transformation 3
Managing Professional Foundation、Product、Service、Experience、Transformation 5
Strategic Leader Foundation、Strategy、Transformation 3
Master 上の3つの称号のすべて なし

試験の形式と言語は、Foundationと上位で違う

次の表は、試験の問題数・時間・形式と合格の基準を、Foundation、Bridge、上位に分けたものです。

試験 形式 基準
ITIL 4 Foundation、ITIL Foundation (Version 5) 40問・60分、Closed book 65%
Bridge 20問・30分、Closed book。Version 5の更新分だけが範囲 65%
AI Governance、Product、Service、Experience、Strategy、Transformation 40問・90分、Open book 70%
Managing Professional Transition(2試験) Transformationは40問・90分、Managing Professional Transition(Product, Service, Experience)は60問・120分。どちらもOpen book 70%

上位の試験の言語は、PeopleCertのページどうしで食い違っています。AI Governance、Product、Service、Experience、Strategyの各ページには、日本語を含む9言語とあります。TransformationとManaging Professional Transitionのページは、Englishだけです。FAQは、FoundationとBridgeのほかはEnglishだけとし、ほかのモジュールの言語は決まり次第知らせるとしています(2026年10月13日確認)。日本語で受けられるかは、公式の記載から決められません。申し込む前に、各試験のページの言語の欄で確かめてください。

Foundationの学習項目は、資格のページに9項目ずつ、名前と1文の説明が並びます。比率は、公式ページに記載が見当たりません(2026年10月13日確認)。Managing Professional Transitionの2試験は、別々に予約でき、どちらを先に受けてもよいとされています。

Foundationの3つの試験を並べる

次の表は、ITIL 4 Foundation、ITIL Foundation (Version 5)、ITIL Foundation Bridge (Version 5)を、この順に並べたものです。

項目 ITIL 4 Version 5 Bridge
セットの金額 78,677円 78,677円 27,990円
形式 40問・60分 40問・60分 20問・30分
合格の基準 65% 65% 65%
試験の言語 12言語(日本語あり) 9言語(日本語あり) 9言語(日本語あり)
研修 任意の明記なし 任意 必須かの明記なし(条件の節)
前提 欄なし 欄なし ITIL 4の認定
終了 2027年12月31日に終える計画 計画の記載なし 2027年12月31日の予定

ITIL 4 FoundationとITIL Foundation (Version 5)は、金額・問題数・時間・合格の基準が同じです。言語の数(12と9)、研修の扱い、終了の予定が違います。Bridgeは、ITIL 4の認定を持つ人がVersion 5のFoundationの認定を得るための短い試験で、問題数と時間は半分、金額は約36%です(27,990÷78,677。当サイトの計算)。

試験、eBook、Learning Resource Kit、模擬試験は、購入の画面で日本語を選べます。eLearningの言語は、ITIL 4 Foundationが英語だけ、ITIL Foundation (Version 5)とBridgeが日本語を含む9言語です。受験方法は、PeopleCertのページがオンライン監督つき(Online Proctoring)を案内し、自宅や職場から受けられるとあります。会場での受験の記載は、ITILのページに見当たりません。

受験・認定の条件

ITIL 4 Foundation、ITIL Foundation (Version 5)、ITIL AI Governance (Version 5)のページには、前提の認定を書く欄がありません。FAQは、ITIL AI Governance (Version 5)に前提は不要と書いています。実務経験の要件の記載も見当たりません。Bridgeの前提は、ITIL 4の認定のどれかです。ただし、ITIL 4 Specialist: Acquiring and Managing Cloud ServicesとITIL 4 Specialist: Sustainability in Digital and ITは除きます。

研修の扱いは、資格によって違います。

  • ITIL Foundation (Version 5)とITIL AI Governance (Version 5)は、FAQが研修を必須とせず、自習も、認定を受けた研修機関(Accredited Training Organization)や公式のeLearningでの研修も選べます。
  • ITIL 4 Foundationは、研修が必須かどうかをFAQが書いていません。ページには自習向けと説明された「Exam bundle」があります。
  • ITIL (Version 5)のそれ以外のモジュールは、FAQが、認定を受けた研修機関か公式のeLearningでの研修を必須としています。各ページは、修了の証明がないと試験の結果が出ない、と書いています。
  • Bridgeは、FAQの「そのほかのすべてのモジュール」という書き方に含まれうるモジュールです。FAQは、Bridgeの1日のコースに短い試験(評価)が付くと説明していますが、研修が必須か任意かは書いていません。Bridgeのページは、前提の認定の次に、修了の証明がないと試験の結果が出ないと書く一方、セットを自習向けと説明しています。研修が必須かどうかは、公式の記載から決められません。

上位のモジュール(Product、Service、Experience、Strategy、Transformation)の前提は、ITIL 4の認定のどれか、ITIL Foundation (Version 5)、Bridgeのどれかです。ITIL v3のFoundationとIntermediateは、ITIL (Version 5)の上位の前提として認められません。

受験料

金額は、PeopleCertの日本向けのページに出る円の表示で、ページに税込と表示されています。日本向けのページの本文は英語のままで、円の金額と言語の選択肢だけが日本向けに出ます。購入の金額は円だけです。

次の表は、購入の3つの選択肢ごとの金額です。Foundation系は、ITIL 4 Foundation、ITIL Foundation (Version 5)、ITIL AI Governance (Version 5)の3つで、金額は同じです。AI Governanceの試験の形式は、上位と同じです。

選択肢 Foundation系 Bridge
セット 78,677円 27,990円
eLearning 157,766円 56,127円
eLearning+ 189,366円 67,369円

上位5(Product、Service、Experience、Strategy、Transformation)は、セットが96,262円、eLearningが173,566円、eLearning+が205,146円です。選択肢の中身は、ページの表示によると次のとおりです。

  • セット(Exam bundle)は、試験バウチャー、公式eBook、Learning Resource Kit(Learner WorkbookとQuick Reference Guide)です。
  • eLearningは、セットにInteractive eLearningとAuto-marked sample papersが加わります。
  • eLearning+は、eLearningに、無料の再受験と公式の模擬試験が加わります。

日本向けのページの購入欄には、この3つがあります。上位のモジュールのページには「Exam Bundle option is for learners re-sitting the exam」という注記があり、セットは再受験する人向けです。初回は研修が必須になるため、公式ページで金額を確かめられる経路はeLearningになります。Product、Service、Experience、Strategy、Transformation、AI Governance、Managing Professional TransitionのeLearningは、購入画面の言語が英語だけです。

金額の計算

次の表は、当サイトが計算した金額です。称号の概算は、Foundationは研修が任意なのでセット、上位は初回の研修が必須なのでeLearningの金額で計算しました。認定を受けた研修機関の研修費は含みません。Bridgeを使う2行は、セット(試験バウチャー、eBook、Learning Resource Kit)の金額で、研修を含みません。ITIL 4の認定を持つ人は、Foundationを取り直さなくても上位に進めるので、概算はFoundationから取る人の目安です。

行 式 金額(当サイトの計算)
ITIL 4 FoundationからBridgeでVersion 5へ(セットの金額。研修を含まない) 78,677+27,990 106,667円
Bridgeと、Foundationの取り直しの差(セットの金額。研修を含まない) 78,677-27,990 50,687円
Strategic Leader(Foundationはセット、上位2つはeLearning) 78,677+173,566×2 425,809円
Managing Professional(Foundationはセット、上位4つはeLearning) 78,677+173,566×4 772,941円

ITIL 4 Foundationを持つ人がBridgeを取るのは任意です。

試験開始の48時間前までの日程変更は無料です。48時間前から4時間前までは5,928円で、該当する場合は税がかかるとの注記が付きます。4時間より後は11,856円がかかります。

再受験の選択肢Take2は、PeopleCert Plusの会員なら無料です。購入は試験の前に限られ、再受験は最初の試験の日から6か月以内に行います。

次の点は、公式ページに記載が見当たりません(2026年10月13日確認):認定を受けた研修機関の研修の金額、Take2だけの金額、再受験を待つ日数と回数の上限、Practice Managerのバンドルの金額、合格率。

有効期限と更新

ITIL 4もITIL (Version 5)も、有効期限は3年です。次の表は、PeopleCertが挙げる更新の3つの方法と、費用です。

方法 内容 費用
PeopleCert PlusでCPD 毎年20ポイントを、3年続けて記録する Plusの会費は年17,669円(税込)
別の認定 同じ製品群(ITIL 4とITIL (Version 5)のすべて)の別の認定を、期限の前に取る。ITIL 4の認定は、ITIL (Version 5)のどれかでよいとFAQが書く その認定の受験料
受け直し 同じ認定に再び合格すると、更新される ITIL 4 Foundationは、セットの78,677円

FAQは、ITIL (Version 5)の製品群にITILの認定がすべて入るので、ITIL 4の認定もITIL (Version 5)のいずれかの認定に合格すれば更新されると書いています。

更新しなかった場合、認定は合格者の登録簿(SCR)と認定の照会サービスに残り、更新が必要な状態であることを示す注記が記録につきます。次の点は、公式ページに記載が見当たりません(2026年10月13日確認):期限のあとに取り直しが要るかどうか、CPDの活動ごとのポイント。

ITIL 4からITIL (Version 5)への切り替え:持っている認定ごとの行き先

次の表は、持っている認定ごとの、FAQが挙げる行き先です。

持っている認定 行き先
ITIL 4 Foundation 取り直し不要。上位に進める。Bridgeは任意
ITIL 4のStrategist、Leader StrategyとTransformationで、Strategic Leader (Version 5)
ITIL 4 Practice Manager、Strategic Leader どちらも、Transformationで(Version 5)の称号に上がる
ITIL 4 Managing Professional、Master Managing Professional Transitionで移る。Masterは(Version 5)のMasterまで
ITIL v3 Foundation、Intermediate ITIL Foundation (Version 5)を取る。前提としては認められない
ITIL v3 Expert、Master Managing Professional Transitionで、Managing Professional (Version 5)に移る

FAQは、ITIL Foundation (Version 5)とBridgeを9言語で受けられると書いています。資格の一覧とホームにも、金額つきで載っています(2026年10月13日確認)。ITIL Foundation (Version 5)の提供の開始日は、PeopleCertのページに記載が見当たりません(2026年10月13日確認)。

受験料と有効期限をほかの資格と並べて見るには、IT資格の受験料の一覧とIT資格の有効期限と更新の一覧を見てください。資格の全体はIT資格マップにあります。

このページの更新履歴

  • 2026年10月13日: 公開

参考にした資料(16件)

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