基本情報技術者試験

基本情報技術者 科目A公開問題:契約・著作権・生成AI・監査の7問

基本情報技術者試験の科目A公開問題から、ボリュームライセンス、産業財産権、著作者人格権、生成AIのオプトアウト、情報セキュリティ監査、システム監査人の7問を解けます。決まりごとの問題で、問題文のどこを見るかをまとめました。

基本情報技術者試験

令和5年度 科目A 公開問題 問20

IPA 公表問題

ボリュームライセンス契約の説明はどれか。

解答群
答えと選択肢ごとの根拠を見る

正解:ア(企業などソフトウェアの大量購入者向けに,インストールできる台数をあらかじめ取り決め,ソフトウェアの使用を認める契約) IPA 公表の解答例による

  • ア ○ 正しい

    ボリュームライセンス契約は,会社のように大量にソフトウェアを使う購入者と,使える台数(ライセンス数)をあらかじめ決めて結ぶ契約。パッケージを1本ずつ買う代わりに,まとめて契約して使用を認めてもらう形。

  • イ × 誤り 大量に使う契約は,台数の制限がない契約だと考えた

    使う場所を限り,その中なら台数や人数に制限がないのは,サイトライセンス契約の説明。ボリュームライセンス契約は台数をあらかじめ取り決めるので,制限なしではない。

  • ウ × 誤り ボリュームの意味を,ダウンロード(データ量)の話だと考えた

    画面の「同意する」を選んで成立する契約は,クリックラップ契約(ダウンロード版の使用許諾)の説明。契約の成立のしかたを述べていて,大量購入者との台数の取り決めには触れていない。

  • エ × 誤り パッケージを量で買う契約は,ボリュームライセンス契約だと考えた

    包装を解いたときに契約が成立したとみなすのは,シュリンクラップ契約の説明。購入者が個別に権利者と契約書を交わす形ではなく,パッケージの開封が契約の成立になる。

出典:基本情報技術者試験 令和5年度 科目A 公開問題 問20独立行政法人情報処理推進機構(IPA)原文を開く(確認)

この問題の誤りを報告
どこが違いますか

名前や連絡先は書かないでください。内容は訂正の確認にだけ使い、90日で削除します。

基本情報技術者試験

令和6年度 科目A 公開問題 問20

IPA 公表問題

日本において,産業財産権と総称される四つの権利はどれか。

解答群
答えと選択肢ごとの根拠を見る

正解:ア(意匠権,実用新案権,商標権,特許権) IPA 公表の解答例による

  • ア ○ 正しい

    産業財産権は,特許権・実用新案権・意匠権・商標権の四つ。いずれも特許庁に出願して登録することで生まれる権利で,この四つがそろっている。

  • イ × 誤り 著作権も知的財産権の一つなので,産業財産権に含まれると考えた

    著作権は,著作物を創作した時点で自動的に生まれ,登録を必要としない。知的財産権の一つだが,産業財産権には含まれない。商標権が抜けている点も違う。

  • ウ × 誤り 実用新案権は聞き慣れず,産業財産権に入らないと考えた

    著作権は産業財産権ではない。また,実用新案権は産業財産権に入るので,それが抜けている点も違う。

  • エ × 誤り 意匠権は著作権に近い(デザインを守る)ものなので,産業財産権の外だと考えた

    著作権は産業財産権ではなく,意匠権が抜けている。物の形・模様などのデザインを守る意匠権は,産業財産権の一つ。

出典:基本情報技術者試験 令和6年度 科目A 公開問題 問20独立行政法人情報処理推進機構(IPA)原文を開く(確認)

この問題の誤りを報告
どこが違いますか

名前や連絡先は書かないでください。内容は訂正の確認にだけ使い、90日で削除します。

基本情報技術者試験

令和7年度 科目A 公開問題 問17

IPA 公表問題

インターネット上の生成 AI サービスを利用する際に,オプトアウトを設定することはどのような場合に有効か。

解答群
答えと選択肢ごとの根拠を見る

正解:イ(個々の利用者が入力した情報を,生成 AI の学習に利用させたくない場合) IPA 公表の解答例による

  • ア × 誤り オプトアウトの設定は,出力の権利を守るためのものだと考えた

    オプトアウトは,入力した情報の使われ方を断る設定で,出力された情報の著作権とは別の話。出力物の著作権をどう扱うかは,サービスの規約や出力物の内容で変わる。

  • イ ○ 正しい

    オプトアウトは,事業者が利用者のデータを使うことを,利用者の側から断る仕組み。生成AIサービスでは,入力した情報をモデルの学習に使わせない設定にすることで,入力した内容が学習を通じて他へ出ていくことを防げる。

  • ウ × 誤り オプトアウトを,情報を広める設定だと考えた

    他の利用者にも知ってほしい場合は,入力を学習に使われても構わないということなので,オプトアウトを設定する理由がない。オプトアウトは,使われるのを断る設定。

  • エ × 誤り 設定で,出力の正しさが上がると考えた

    オプトアウトは入力情報の取り扱いを決める設定で,出力の正確さには影響しない。出力の信ぴょう性は,情報の出典を確かめるなど,利用者側の確認で補う。

出典:基本情報技術者試験 令和7年度 科目A 公開問題 問17独立行政法人情報処理推進機構(IPA)原文を開く(確認)

この問題の誤りを報告
どこが違いますか

名前や連絡先は書かないでください。内容は訂正の確認にだけ使い、90日で削除します。

基本情報技術者試験

令和8年度 科目A 公開問題 問20

IPA 公表問題

A 社は,自社の業務可視化を B 社に委託しその成果物として納品された業務フロー図を C 社に提示することによって,業務システムの開発を C 社に委託することを検討している。A 社がこの業務フロー図を使用する上で生じる制約として,適切なものはどれか。

なお,B 社への委託に当たって締結された契約には,著作権は全て A 社に譲渡する旨の記述があり,著作者人格権については特段の記述はない。

解答群
答えと選択肢ごとの根拠を見る

正解:イ(納品された業務フロー図の各ページに作成者名として記されている B 社の企業名を A 社の企業名に変更し,C 社に提示することはできない。) IPA 公表の解答例による

  • ア × 誤り 他社にデータを渡すと,著作権の問題になると考えた

    著作権はA社に譲渡されており,A社は複製や提供を自由にできる。守秘義務契約を結べば,C社にデータを渡すこともできる。

  • イ ○ 正しい

    著作者人格権は譲渡できず,B社に残る。作成者名を変えるのは,氏名表示権や同一性保持権を侵すおそれがあるため,A社が自由にはできない。

  • ウ × 誤り 作成したのはB社なので,A社は複製できないと考えた

    著作権(複製権を含む)はA社に譲渡されているので,印刷して社内で配ることはA社の自由。制約にならない。

  • エ × 誤り クラウドに置くのは,社外への複製になるので制約があると考えた

    これも複製権をもつA社が行うことで,制約はない。保管先がクラウドでも同じ。

出典:基本情報技術者試験 令和8年度 科目A 公開問題 問20独立行政法人情報処理推進機構(IPA)原文を開く(確認)

この問題の誤りを報告
どこが違いますか

名前や連絡先は書かないでください。内容は訂正の確認にだけ使い、90日で削除します。

基本情報技術者試験

令和5年度 科目A 公開問題 問14

IPA 公表問題

A 社では,従業員が自宅の PC からインターネット経由で自社のネットワークに接続して仕事を行うテレワーキングの実施を計画している。A 社が定めたテレワーキング運用規程について,情報セキュリティ管理基準(平成 28 年)に従って監査を実施した。判明した事項のうち,監査人が,指摘事項として監査報告書に記載すべきものはどれか。

解答群
答えと選択肢ごとの根拠を見る

正解:ウ(テレワーキングで使用する PC へのマルウェア対策ソフト導入の要不要は,従業員それぞれが判断する。) IPA 公表の解答例による

  • ア × 誤り 全員が利用できるのは対象を広げすぎで,管理が甘いと考えた

    規程を守ることを条件にしているので,利用者の範囲を広げても統制は効いている。利用できる人の範囲が広いこと自体は,セキュリティ上の不備ではない。

  • イ × 誤り 私物のPCが使えないのは使い勝手が悪いだけでなく,規程の欠陥だと考えた

    会社が支給したPCだけに限れば,設定やソフトウェアを会社が管理できる。セキュリティを守る側の取り決めなので,指摘事項にはならない。

  • ウ ○ 正しい

    マルウェア対策ソフトを入れるかどうかを個人の判断に任せると,対策なしのPCが自社のネットワークにつながる恐れがある。組織として導入を決めて守らせるべき事項なので,規程の不備として指摘する。

  • エ × 誤り 家族に使わせない決まりは従業員の自由を縛るので,規程の不備に当たると考えた

    自宅のPCを家族が使うと,情報の漏えいや不正な操作につながりやすい。使わせない決まりは,リスクを減らす側の取り決めなので,指摘する必要はない。

出典:基本情報技術者試験 令和5年度 科目A 公開問題 問14独立行政法人情報処理推進機構(IPA)原文を開く(確認)

この問題の誤りを報告
どこが違いますか

名前や連絡先は書かないでください。内容は訂正の確認にだけ使い、90日で削除します。

基本情報技術者試験

令和7年度 科目A 公開問題 問15

IPA 公表問題

サーバ室の物理的な安全対策の状況について,情報セキュリティ管理基準(平成 28 年)に照らして,情報セキュリティ監査を行って判明した状況のうち,監査人が,指摘事項として監査報告書に記載すべきものはどれか。

解答群
答えと選択肢ごとの根拠を見る

正解:ウ(社外からサーバ室へ直接出入りするドアを設置しているが,出入りを考慮して常時施錠していない。) IPA 公表の解答例による

  • ア × 誤り 営業時間中なのに警報が作動する設定は,誤作動のもとなので問題だと考えた

    人がいない領域で警報装置が作動するのは,侵入を見つけるための適切な対策。問題のある状況ではないので,指摘事項にならない。

  • イ × 誤り 出入口が増えると,防犯上の問題になると考えた

    非常口や避難器具は,火災などから人を守るために必要な設備。設置されているのはよい状況で,指摘する必要はない。

  • ウ ○ 正しい

    社外から直接出入りできるドアを施錠せずにおくと,無関係の人が入れてしまう。物理的な安全対策として不備なので,監査人が指摘事項に挙げるべき状況。

  • エ × 誤り 場所を表示しないのは,案内不足で問題だと考えた

    サーバ室の場所を外に示さないのは,狙われにくくするための対策。望ましい状況なので,指摘事項にならない。

出典:基本情報技術者試験 令和7年度 科目A 公開問題 問15独立行政法人情報処理推進機構(IPA)原文を開く(確認)

この問題の誤りを報告
どこが違いますか

名前や連絡先は書かないでください。内容は訂正の確認にだけ使い、90日で削除します。

基本情報技術者試験

令和8年度 科目A 公開問題 問15

IPA 公表問題

内部監査部門が,情報システム部門に対するシステム監査を経営者から指示されたとき,システム監査人の行為として,適切なものはどれか。

解答群
答えと選択肢ごとの根拠を見る

正解:ウ(経営者がどのようなニーズを有しているかを十分に把握した上で,システム監査の目的と対象範囲を決定する。) IPA 公表の解答例による

  • ア × 誤り 監査人は,改善まで自分でやり切るのがよいと考えた

    監査人は,改善提案までを監査報告書に書く立場。改善計画を作って実行すると,自分で手を入れたものを自分で監査することになり,独立性が保てない。改善の実行は,監査を受けた側の仕事。

  • イ × 誤り システムに詳しい事業者に任せるのが,よい監査だと考えた

    開発や保守を行っている事業者に,そのシステムの監査をさせると,自分の仕事を自分で評価することになる。詳しいことよりも,対象から独立していることが,監査には求められる。

  • ウ ○ 正しい

    システム監査は,経営者の指示で行う。経営者のニーズを十分に把握し,それに沿って,監査の目的と対象範囲を決めるのが,監査人の適切な行為。

  • エ × 誤り 現場に詳しい人を入れれば,監査がうまくいくと考えた

    監査の対象となる情報システム部門の人を監査メンバにすると,自分たちの部門を自分たちで監査することになる。監査人は,対象から独立していなければならない。

出典:基本情報技術者試験 令和8年度 科目A 公開問題 問15独立行政法人情報処理推進機構(IPA)原文を開く(確認)

この問題の誤りを報告
どこが違いますか

名前や連絡先は書かないでください。内容は訂正の確認にだけ使い、90日で削除します。

解説

この7問で問われること

この7問は分野が違いますが、どれも技術の知識というより決まりごとの問題です。契約は種類の区別(ボリュームライセンス)、知的財産は権利の種類と範囲(産業財産権、著作者人格権)、生成AIは「断る」という言葉の意味(オプトアウト)、監査は「指摘すべきか」「独立していなければならない」という原則が、それぞれの手がかりです。

情報セキュリティ管理基準に従った監査の問題は令和5年度と令和7年度に出ています。どちらも「指摘事項として記載すべきもの」を聞くので、監査の問題では「問題がない状況」と「問題がある状況」を選択肢から分ける力が問われます。

令和5年度 問20(ボリュームライセンス契約):契約の名前と成立のしかた

答えはア(大量購入者向けに、インストールできる台数をあらかじめ取り決める契約)です。選択肢はソフトウェアの契約を四つ並べています。ボリュームライセンス契約に当たるのは、大量購入者とインストールできる台数をあらかじめ取り決めるアです。

ほかの三つは別の契約の説明です。

  • イは場所を限定して台数や人数に制限をつけない契約で、サイトライセンスです。
  • ウは画面の「同意する」を選ぶと成立する契約で、クリックラップです。
  • エはパッケージの包装を解いたときに成立したとみなす契約で、シュリンクラップです。

ウとエは契約の成立のしかたを述べていて、台数の取り決めに触れていません。「大量」から台数の制限がない契約や、パッケージを量で買う契約を想像すると、イやエを選んでしまいます。台数を取り決めるのが、この契約の中身です。

令和6年度 問20(産業財産権):特許庁に出願して得る四つ

答えはア(意匠権、実用新案権、商標権、特許権)です。産業財産権は特許権、実用新案権、意匠権、商標権の四つの総称で、いずれも特許庁に出願して登録することで生まれる権利です。

誤答の三つは、四つのうち一つを著作権に入れ替えた組合せです。著作権も知的財産権の一つなので産業財産権に含まれると考えたり、デザインを守る意匠権は著作権に近いと考えたり、聞き慣れない実用新案権を外したりすると、イ・ウ・エを選びます。著作権は作品を作った時点で自然に生まれ、出願も登録も要りません。「出願して登録する権利か」で、著作権を外せます。

令和7年度 問17(生成AIのオプトアウト):入力と出力のどちらの話か

答えはイ(入力した情報を、生成AIの学習に利用させたくない場合)です。オプトアウトは事業者が利用者のデータを使うことを、利用者の側から断る仕組みです。生成AIサービスでは入力した情報をモデルの学習に使わせない設定にあたります。

アは出力した情報の著作権、エは出力の信ぴょう性で、どちらも出力の側の話です。オプトアウトは入力の取り扱いを決める設定なので、出力の権利や正確さには関係しません。ウは他の利用者にも知ってほしい場合で、学習に使われてよいのだから断る理由がありません。選択肢が入力と出力のどちらを指しているかに印をつけると、アとエを除けます。

入力と出力の留意点は「生成AIを業務で使うときの留意点」に、出力物の権利は「生成AIと著作権」にまとめています。

令和8年度 問20(業務フロー図の著作権):譲渡できる権利と、残る権利

答えはイ(作成者名をA社に変えて提示することはできない)です。問題文の条件は、B社との契約で著作権は全てA社に譲渡するとあり、著作者人格権には特段の記述がないことです。著作権の財産としての権利は譲渡できますが、著作者人格権は譲渡できず、作成したB社に残ります。作成者名を変えると、氏名表示権や同一性保持権を侵すおそれがあります。

ほかの三つはA社が譲り受けた著作権の範囲でできることです。電子データの提供(ア)、印刷して社内資料として配る(ウ)、バックアップのための複製(エ)は、制約があると考えて「できない」と述べているので、誤りです。「他社が作ったものは複製や提供ができない」と考えると外します。譲渡の記述が「著作権」だけで、人格権に触れていない点を見て、できること(複製・提供)とできないこと(名義の変更)を分けます。

令和5年度 問14(テレワーキング規程の監査):組織として決めるべきことを個人任せにしていないか

答えはウ(テレワーキングで使用するPCへのマルウェア対策ソフト導入の要不要は、従業員それぞれが判断する)です。問題文は情報セキュリティ管理基準に従って監査をして、「指摘事項として監査報告書に記載すべきもの」を聞いています。四つの選択肢のうち、規程の不備に当たるものを一つ探します。

マルウェア対策ソフトを入れるかどうかを個人の判断に任せると、対策のないPCが自社のネットワークにつながる恐れがあります。組織として導入を決めて守らせるべき事項なので、これは指摘の対象です。

  • アの全ての従業員が規程に従うことを条件に利用できる、は対象を広げすぎだと考えた選択肢です。規程に従う条件があるので、これだけで不備とは言えません。
  • イの会社から支給したPCに限定する、は使い勝手の問題で、むしろ管理が行き届く決まりです。
  • エの家族に使わせない、は自由を縛るように見えますが、情報の漏えいを防ぐための決まりです。

「厳しすぎる決め」は不備に見えやすいですが、監査が探すのは、守るべきことが決まっていない、または個人に任されている点です。

令和7年度 問15(サーバ室の物理的な安全対策の監査):施錠していないのは出入口

答えはウ(社外からサーバ室へ直接出入りするドアを設置しているが、出入りを考慮して常時施錠していない)です。社外から直接出入りできるドアを施錠しないでおくと、無関係の人が入れてしまいます。物理的な安全対策として不備なので、監査人が指摘事項に挙げます。

  • アの無人の領域で営業時間中も警報装置が作動するのは、侵入を検知する対策で、問題がありません。営業時間中なのに作動するのは誤作動のもとだと考えた選択肢です。
  • イの非常口や避難器具、誘導灯の設置は、安全のための設備で、不備ではありません。出入口が増えるから防犯上の問題になると考えた選択肢です。
  • エのサーバ室の所在を室外に表示しないのは、場所を知られにくくする対策です。案内がなくて困ると考えた選択肢です。

令和5年度 問14と同様に、問題がある状況を探す問題です。選択肢を「対策としてあるべき姿か」「守るべきことが守られていないか」に分けて、後者だけを選びます。

令和8年度 問15(システム監査人の行為):自分が関わったものを監査しない

答えはウ(経営者のニーズを把握したうえで、監査の目的と対象範囲を決める)です。システム監査人の行為を聞く問題で、三つの誤答は同じ型で、どれも自分が作ったり関わったりしたものを自分で評価することになり、独立性が保てません。

  • アは改善計画を作って実行する行為で、自分で手を入れたものを自分で監査することになります。
  • イは開発と保守をしている事業者に監査を委託する行為で、その事業者が自分の仕事を評価することになります。
  • エは情報システム部門の在籍者を監査メンバにする行為で、監査対象の部門の人が自部門を監査することになります。

ウは経営者のニーズを把握したうえで、監査の目的と対象範囲を決めるという内容です。問題文に「経営者から指示されたとき」とあるので、経営者の求めに沿って範囲を決める流れが自然です。

「詳しい人に任せる」「改善まで手伝う」は親切に見えますが、監査では不適切になります。選択肢が監査の対象から独立した立場を守っているかで見ます。

残りの選択肢が何の説明かまで言う

令和5年度 問20のイはサイトライセンス、ウはクリックラップ、エはシュリンクラップの説明でした。令和6年度 問20の誤答は著作権を混ぜた組合せ、令和7年度 問17のアとエは出力側の話、令和8年度 問20のア・ウ・エは譲り受けた権利の範囲でできること、令和8年度 問15のア・イ・エは独立性を欠く行為です。令和5年度 問14のアとイとエ、令和7年度 問15のアとイとエは、問題がないか、むしろ望ましい状況でした。答えを選んだあとで、残りがこのどれに当たるかを言えれば、次に同じ用語が別の形で出ても迷いにくくなります。

開発・プロジェクト管理・テクノロジの16問は、三つに分けて「基本情報技術者 科目A公開問題:スクラムと日程管理(プロジェクトマネジメント)の7問」と「基本情報技術者 科目A公開問題:設計とインフラ(E-R・多相性・クラウド・ping)の5問」と「基本情報技術者 科目A公開問題:開発手法とツール(スタブ・コーディング規約・ローコード)の4問」に、セキュリティの7問は「基本情報技術者 科目A公開問題:セキュリティの7問(攻撃・暗号・認証・組織)」にあります。

次に読む

参考にした資料(6件)

残りの3件を開く